第２６回通常総代会が開催されました

６月２日（金）喜多方プラザにて第２６回通常総代会が開催され、今年度の活動方針や予算が決定されました。

最初に荒井副理事長から開会の挨拶として「ユネスコが、「協同組合における共通の利益を形にするという思想と実践」が無形文化遺産として登録する決議を行った。これは、過去の遺産（レガシー）ではなく、未来に継承していく遺産（ヘリテイジ）としての意味がある。昨今の日本では、戦前の時代に逆戻りするような事が連続して行われようとしている。この流れは本当に恐ろしい物だ。総代会においては、組合員の利益を守り願いを実現していくかという観点から、こうした問題も幅広く議論し、今年１年間の糧としていきたい。」と挨拶されました。

吉川理事長からは、「今年度は県内の生協の合併の組合員議論が始まるが、コープあいづとしては、今回は見送る事にした。事業規模を大きくして、組合員さんの暮らしを支える事は必要な事だと思うが、コープあいづは全国の中では小さい生協ではあるが一人当たりの月間利用高は２万円を超えており、全国の中でも高い位置だ。それは５８年前、この地域に生協を作った人達から受け継いできた組合員同士の関わりや、この地域の中でどうしたら暮らしやすい世の中になるかを一緒にやってきたからだろうと思う。これから大変な時代になるが、引き続き会津の地域の中で暮らす組合員さんと生協の職員とお取引先の皆さんと力を合わせてこの会津地域をどのようにしていくか、住みやすい地域にするにはどうしたら良いのか、一緒に考え、一緒に行動していきたい。ユネスコの話がでたが、一方では世界文化遺産に登録される価値のある協同組合かどうかそれぞれ問われていくと思う。生協は、事業活動を通して組合員さんの暮らしを支え、安心して暮らせる地域社会を作っていく事が使命だ。組合員の皆さん一人一人が、生協に入って良かったと思っていただけることが大事だろうと思う。同時に、地域の中に私たちの暮らしがある。安心して暮らせる社会を目指す事も大事な事であり、行政とも連携しながら活動を進めていきたい。今年度も、この地域が安心して暮らせる社会になる事、そして一人一人の組合員さんの暮らしが少しでも良くなるよう、この総代会の中で意見を出していただき、よし、これで今年も元気に行動しよう！と確認できる総代会にしてきましょう。」と挨拶がありました。

質疑のところでは、４名の総代さんの発言があり。
・ばんげ店が新しくなるということで期待をしている。お店の「お客」という感覚ではなく、「生協は私たちが作るんだ」という原点に戻ってみようと思う。
・昔は、「私たちの店」という感覚があり、昔は棚卸などの手伝いうや、売場の野菜くずなどを拾ってくれたりした。生協運動の原点を感じた。いまでもこういう気持ちを持った組合員さんがいるのだと感動した。この気持ちを忘れずに。「私たちの生協。私たちのお店」という気持ちを持って、生協を作っていけたらいいなと思った。
・コープあいづで、新たな出店はありますか。
・野菜の鮮度が悪い。生協としてどのように考えているのか？また、これからどのように対処していくのでしょうか？などの意見が出されました。

これらの意見を受け、吉川理事長は、「買物のついでに前出ししてもらうそこまで組合員さんに頼っていいのかという想いもあるが、大変ありがたいことだと思う。組合員さんと一緒になって物事を考え、作り上げていく事が協同組合なので、組合員さん一人一人が、「自分の生協、自分のお店」と思って頂けるようにするには、どうすれば良いのか宿題としていただいた、と受け止めた。来年の総代会で、「こういうところで「私の生協だ」と感じた。」というような発言が頂けるよう頑張っていきたい。新しいお店の出店は今のところありません。店舗の老朽化も進んでおり、冷ケースの改修を進めていく。野菜の鮮度に関しては、他の地域のところでも出されており、仕入段階での改善、お店から組合員さんに届くまでのところでの改善、軟弱野菜に関しては冷ケースで管理する、などの対応が必要。合わせて、産直さんの売場をもう一度立て直すという事も検討していく。」との答弁がされました。

議案に関しては、すべての議案が賛成多数で承認されました。

最後に閉会の言葉として渡部副理事長より、「いろいろな意見が出て、本当に素晴らしい総代会ができた。この意見を受けとめていきたい。「生協は、穏やかで優しい集団」とある方がおっしゃっていた。いろいろな委員会やボランティア活動に参加して、いつも心が癒されている、この心温まる空間を大切に、もっと広め、本当に意味で組合員さん一人一人が、「生協があって良かった」と言って頂けるコープあいづになれることを願っている。」と挨拶され、閉会しました。