2011年度
陰膳方式による放射性物質測定
2011年度
陰膳方式による放射性物質測定調査結果
(2012年4月7日更新)
コープふくしまでは組合員さんの協力を得て、陰膳方式により実際の食事に含まれる放射性物質測定を進めています。
2011年11月から
2012年4月までの期間に
福島県内100世帯を対象に行った。
測定の進め方
- 測定場所
- 日本生活協同組合連合会 商品検査センター
- 測定機器
- ゲルマニウム半導体検出器
- 測定時間
- 1検体あたり
測定時間は約50,000秒(約14時間) - 検出限界値
- 1ベクレル/kg
- 測定方法
- 陰膳方式
↓
毎食家族人数より1人分余計に食事を作り、
それを2日分(6食+おやつや飲料など含め)保存して検査センターに送り、
検査センターにおいてミキサーで均一に混ぜ込んだものを検査試料として測定します。
100世帯分の結果
12月1日に公表させていただいた先行調査11家庭分から始まり3月末までに計100家庭分の測定を行いました。
グラフをご覧ください。(グラフ中、セシウム137のみ検出されたIとKとAVとBCの方は、セシウム134が1ベクレル未満であるためです)
今回報告結果の特徴
(1) 実際の食材の産地傾向
調査にご協力いただいた100家庭中9割以上のご家庭で福島県産の食材をご使用されていました。食品店で購入された食材、自家栽培の食材などさまざまです。天然のきのこをお召し上がりの方もいらっしゃいました。
食材産地のこだわりが特に大きい4世帯は、福島県産以外の材料で食事をされていました。
(2) 測定結果値の概要
- a) 100家庭中、1キログラムあたり1ベクレル以上のセシウムが検出されたのは10家庭ありました。(他の90家庭は放射性セシウムが含まれていたとしても1キログラム当たり1ベクレル未満であることを示しています)
- b) 最も多くの放射性セシウムを検出した家庭の食事に含まれるセシウム137とセシウム134の量は1キログラムあたりそれぞれ6.7ベクレルと5.0ベクレルでした。この量は、100家庭いずれでも検出されている放射性カリウム(カリウム40)の変動幅(1キログラム当たり15ベクレル~58ベクレル)のほぼ4分の1程度でした。
- c) セシウムが検出された家庭で、仮に今回測定した食事と同じ食事を1年間続けた場合の放射性セシウムの実効線量(内部ひばく量)を計算すると、年間合計約0.02ミリシーベルト~0.14ミリシーベルト以下となります。
今後の測定の計画
この測定は2012年度(2012年4月度以降)についても、コープふくしま、コープあいづ、福島県南生協の組合員さんにご協力いただき同様の規模で実施することを検討しています。