2019年度 陰膳方式による放射性物質測定

2019年度
陰膳方式による放射性物質測定調査結果
(2020年3月6日更新)

コープふくしまでは組合員さんの協力を得て、陰膳方式による実際の食事に含まれる放射性物質測定を2019年度も継続して進めました。

測定の進め方

測定場所
日本生活協同組合連合会 商品検査センター
測定機器
ゲルマニウム半導体検出器
測定時間
1検体あたり
測定時間は約50,000秒(約14時間)
検出限界値
1ベクレル/kg
測定方法
陰膳方式

毎食家族人数より1人分余計に食事を作り、
それを2日分(6食+おやつや飲料など含め)保存して検査センターに送り、
検査センターにおいてミキサーで均一に混ぜ込んだものを検査試料として測定します。

100家庭分の結果

2019年度も、2011年度実施した100家庭、2012年度(上期・下期)実施した200家庭、2013年度(上期・下期)実施した200家庭、2014年度~2018年度実施した各年度100家庭の調査に引き続き、2019年6月~2020年1月にかけて100家庭の調査を計画し測定を進めました。
2020年1月末までに、100家庭分の実際の食事について測定結果が得られています。

陰膳方式放射能量調査結果

(※1)カリウム40とは?
・通常の食材に含まれる天然の放射性物質です。
・成人男性の体内に平均4000ベクレルくらいあるといわれています。

今回の測定結果の特徴

(1) 測定結果値の概要と
過去8年間の測定との比較
  • a) 100家庭中、1キログラムあたり1ベクレル以上のセシウムが検出された家庭はありませんでした。(100家庭全てで放射性セシウムが含まれていたとしても1キログラム当たり1ベクレル未満であることを示しています)
  • b) 原発事故に関係なく食品中に含まれる放射性カリウム(カリウム40(※1))は、全ての家庭で検出されています。測定結果は1kg あたり11Bq~56Bqで、過去8年間と同等のレベルとなります。
  • c) 2013年度までの各年度では、いずれも検出した家庭がありましたが、検出割合、放射性セシウムの値は、年度を追うごとに減少していました。2014年度以降、今回2019年度までの6年間で、検出された家庭はありません。
  • d) 9年間で延べ1,100家庭を調査した結果からは、下限値(1Bq/kg)以上の放射性セシウムを含む食事を継続して取り続けている可能性は極めて低いと想定されます。
(2) 実際の食材の産地傾向

調査にご協力いただいた、全てのご家庭で、福島県産の食材(水道水含)もご使用されていました。食品店で購入された食材、自家栽培の食材などさまざまです。これまでの調査と概ね同様の傾向です。

今後の測定の計画

食事調査は2011年11月から開始し、これまで9年間で11回、延べ1,100家庭の実際の食事を測定してきました。
2020年度も継続して実施していきます。

食事調査に
参加された方からの声

  • 自分でできる安心・安全な食事調査。福島に原発があるかぎりこれからも続けていただきたい。
  • 摂取量調査は大変と思っていましたが、スムーズに出来ました。福島県は、みて、聞いて、自分自身で理解していかなければと思っています。家庭菜園を少し楽しんでいますが、疑問に思うことは「市」に行って調べていただいています。
  • 気になってはいたが、気にしすぎて調べすぎない方が良いと言われていたので、やらずにいたのですが、今回ちょうど機会があったので思い切ってやることにしました。知らない方も多くいるので周知してやりたい人にはすすめたいと思いました。
  • 改めて摂取している物を写真にとったり記録してみると、食生活について見直すよい機会となりました。放射能についても県外産や外国産のものはどうなのか気になりました。子どもが口にしているものを調べてもらえることはなかなかできないので参考になります。安心して食べさせることができたらいいなと思いました。
  • 毎年参加させて頂いて感謝しております。"地もの"ももらう事が夏場は特に多いのでよりよいタイミングでした。放射能の件は福島に住む以上ずっと関わらねばならないこと。さまざまな取り組みで安心を持てるのはとてもありがたいです。
  • 原発の事故から8年たったので、放射性物質の影響はほとんどないと思いますが、自家菜園などしているので、とっても気になっています。よろしくお願い致します。
  • はじめて調査に参加しました。家族に幼児がいるので食事の中の放射性物質がどの位とっているのか以前から関心がありました。この結果を個別にも教えてもらえるというのでまちどおしいです。調査票の中で食材の産地がありましたが、あらためて産地を意識しました。良かったです。
  • これからもここで暮らしていくために調査の時はなるべく地元産、県産を使用し参加しています。このような調査の機会があることは、とても良いことだと思います。結果が内外に発信されて福島を正当に評価してほしいです。自分としても安全であることが、安心できるにつながります。
  • 調査で高い数値が出るとは思っていませんが、長い期間、継続して調査をすることに意義があると思っています。
  • いつも検査ありがとうございます。1つ1つ丁寧に検査をして頂いていることを聞いたので感謝しています。まだ不安に思っている方も中にはいるようですので、是非教えてあげたいこころみであると思っています。
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