東日本大震災発生からのドキュメント

急に襲ってきた大地震。物が倒れ、建物が壊れ、大津波が襲い、ライフラインが止まりました。そして、原発事故。私たちのくらしは、一瞬にしてその様相を変えました。
地震、津波、原発事故、風評被害という四重苦が重くのしかかってきています。
生協として今、何ができるのか、何をやらなければならないのか。風評被害を克服し、組合員の暮らしに、地域にお役立ちしていくには…。
未曾有の災害の中、日本生協連をはじめ、全国の会員生協の全力の支援に支えられながら、手探りでとりくんできた約2ヶ月半の軌跡をご報告いたします。
- 災害の経過
- 店舗での活動
- 共同購入での活動
- 災害支援活動
- その他
- 3/11(金)
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午後2時46分頃地震発生。
店舗施設の被害などでコープマートは全店店頭での営業に。
特に保原店・笹谷店・国見店では天井が落ちるなど大きな被害。3月12日の保原店店頭 - 3/12(土)
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福島第一原発1号機建屋が水素爆発で吹き飛び、放射性物質が飛散。
あだたら店で店内営業開始。
- 3/14(月)
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共同購入一部商品配達。
- 3/15(火)
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共同購入組合員安否確認・お見舞い活動開始
- 3/16(水)
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方木田店が店内営業開始。
- 3/17(木)
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桑折・やのめ店、店内営業開始。
- 3/18(金)
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新町店、店内営業開始。
共同購入車両に災害支援物資輸送車両の許可を県から受け、避難所等に緊急支援物資を搬送する活動を始める。
コープフーズでとうふ、納豆製造再開。
- 3/19(土)
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梁川店開店
新地町役場、相馬市役所、いわき方面に支援物資を届ける。
- 3/20(日)
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コープマート全店で水道が復旧。
支部で買物支援の活動。南相馬市役所にカップ麺5,000食を緊急物資として届ける。
- 3/21(月)
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いずみ店、店内通常営業開始。
伊達市へ支援物資。
- 3/22(火)
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田村市へ救援支援物資。
- 3/23(水)
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瀬上店、店内通常営業開始。
- 3/25(金)
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福島県CO-OP共済加入者対応本部をコープふくしま共済センターに開設。
異常災害見舞金の給付に該当する共済加入者の訪問活動を始める。 - 3/26(土)
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3月26日現在、日本生協連、全国生協から総勢30名もの活動支援
(さいたまコープ・生協ひろしま・福井県民生協・ユーコープ事業連合・日本生協連) - 3/28(月)
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店舗では冷食、お菓子などが少しずつ入荷しはじめる。
共同購入が再開。商品チラシ「Week」の配布再開。
県内の老人ホーム、福祉施設、保育所等204ヶ所に、7,000食相当分の支援提供。
午前10時より相双支部で青空市を開催し、冷凍品、水、カップ麺等を販売。相双支部 青空市 文字だけのWeek取扱商品は197品目
いわき市の現状と支部の取り組み
いわき市は、海岸線沿いに津波の被害が大きく、内陸部分は地震被害よりもむしろ、原発事故での風評被害と、ライフラインの復旧の遅れ、燃料、食料品の不足などで日常生活が成り立たず、特に若い世代が他県に避難をしている状況です。いわき市と聞いただけで、運送業者の拒否にあったり、また、市が安定ヨウ素剤を一部地域住民に配布した事も住民の不安につながっているようです。
その一方で、原発から半径20キロ地域の方の避難を受け入れて地域に残った方、ボランティア、受け入れ先の学校の先生方が復興に向けた活動をしています。
支部では、28日から配送担当は地域の組合員対応を、管理者、タスクは避難所や施設、保育所関係への支援を行っています。事業エリアであっても原発事故で避難区域、自宅退避区域になっている大熊町、富岡町、楢葉町、広野町には入ることが出来ません。さらに、市内でも多くの組合員さんが避難をしている状況ですが、出来る事を精いっぱい行い、地域貢献に努めて行きたいと思います。共同購入に対する期待が大きい分、厳しいご意見もありますが、担当の顔を見て喜んでくれる組合員さん、施設の方からのたくさんの感謝の言葉が毎日の活動の活力になっています。
(2011.3.30 いわき支部支部長 森 重人)


- 4/1(金)
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コープマート全店で「5%還元デー」を実施。
- 4/2(土)
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南相馬市において出張出店「負けないぞ!! 南相馬。市!」を道の駅「南相馬」で開催。
約30,000点の食料、生活物資を販売。「負けないぞ!! 南相馬。市!」 - 4/4(月)
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Week注文書回収で訪問開始。
- 4/6(水)
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ビッグパレットに支援物資をお届けしました。
ビッグパレットにコープぎふの支援の方2名と郡山支部の職員が毛布408枚、ホッカイロ、保温シートを届けました。
ここには、富岡町と川内村の方々2,200名余りが避難しており、富岡町と川内村の支所機能も設置されています。1階フロアーに入ると日中でも冷たい空気が流れ、朝晩の冷え込みを考えると大変な環境におかれている事が伺えました。避難されている皆さんは、コンクリートのフロアにダンボールと毛布を引いた所にいる状態です。
この日は、山口からボランティアの方々が来て豚汁の炊き出しをしていました。炊き出しボランティアがない日の食事は、朝はパン1個、昼はカップラーメン、夜はおにぎり2個だそうです。
小学生の女の子がコープぎふのトラックのキャラクターを見て“かわいい”と喜んでくれました。(M) - 4/9(土)〜
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避難されている皆様に「避難生活者応援5%割引カード」を発行。
店舗でサービスがスタート。
期間/4月9日(土)~8月31日(水) - 4/10(日)
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笹谷店で一部店内営業開始
- 4/14(木)〜
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「ふくしまは負けない!」メッセージボードを全11店舗に設置。
「コープふくしま大震災対策ニュース がんばっぺ編」の1号から14号までを掲載。 - 4/15(金)
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コープふくしま大地震対策本部、活動支援を4月15日で終了
30生協(事業連合、日本生協連含)、223人の仲間から、述べ789日にものぼる活動支援
ご支援いただいた生協
生協共立社、さいたまコ-プ、よつ葉生協、ユ-コ-プ事業連合、コ-プにいがた、新潟県総合生協、東海コ-プ事業連合、コ-プぎふ、コ-プあいち、コ-プみえ、福井県民生協、コ-プいしかわ、富山県生協連、コ-プとやま、富山県生協、コ-プしが、生協ひろしま、おかやまコ-プ、コ-プCSネット、鳥取県生協、生協しまね、とくしま生協、こうち生協、コ-プおおいた、コ-プおきなわ、大学生協大阪事業連合、名古屋大学生協、全国大学生協連合会、大学生協京滋・奈良ブロック、日本生協連〈全国生協・日本生協連の支援活動〉
- (1) 店舗及び共同購入組合員への電話掛け(安否確認)
- (2) 店舗業務事業復興支援(商品確保・売場作り・店舗補強工事アドバイス)
- (3) 被災店舗片付け、バックヤード整理、商品陳列
- (4) 避難所、施設への支援物資のお届け、「がんばれ 南相馬市」支援
- (5) 住宅補修、被災者宅の後片付け、営業車両に同乗
- (6) ドライ食品、雑貨商品の店間移動業務
- (7) 本部(受入支援者事務局、安否確認の作業集約及びデータ整理、
がんばっぺ新聞発行、被災地視察支援)で業務支援 - (8) 物流センターで支援物資を含む入荷商品の在庫管理、振り替え指示業務
- (9) 支援物資の管理
- (10) 経理部業務の支援
- (11) その他
- 4/18(月)
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全国の仲間の声(寄せ書き)をコープマート各店に掲示。
全国から届いた励ましの寄せ書き - 4/26(火)
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笹谷店が通常店内営業を再開。
- 4/27(水)
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放射性物質問題についての学習会
福島第一原発事故による放射性物質問題についての学習会を開催。
日本生協連組織推進本部安全政策推進室の早川敏幸氏、商品検査センターセンター長の和田伊知朗氏、同検査開発部部長の山越昭弘氏をお迎えして、いずみ店、あだたら店の組合員ホールでお話を伺った。 - 4/29(金)
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保原店が通常店内営業を再開。
- 5/1(日)
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国見店が通常店内営業を再開。
- 5/17(火)
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物資支援の状況
桑折町・川俣町・相馬市・新地町・南相馬市・国見町・伊達市・福島市・田村市・二本松市・いわき市の各避難所及び施設26ヶ所に対して、水、カップラーメン、ジュース、レトルトカレー、缶詰、米、肌着など 計98,261点の物資を支援しています。
また、県内の老人ホーム、福祉施設、保育所など410ヶ所へ米、水、カップラーメン他、飲料、野菜、衣料品など34,090点を支援提供。ご支援いただいた全国の生協のトラックが活躍しました。 - 5/21(土)
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福島県CO-OP共済加入者対応本部業務終了
5月21日現在、共済加入世帯数17,500世帯の内10,123世帯に電話による安否・被害確認を行い3,240世帯に6,244万円の見舞金受付手続きを完了。異常災害見舞金は《たすけあい》《あいぷらす》にご加入の方が居住している、住宅および家財の損害額が20万円以上となった場合、1世帯に1回、支払われます。お見舞い金の迅速な手続きが喜ばれました。 - 5/22(日)
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日本生協連より、福島県に義援金を贈呈
4月5日に日本生協連の山下俊史会長が一時金として1,000万円を、さらに5月22日には第2弾として1億3,200万円の義援金を県に贈呈しました。日本生協連では、東日本大震災の被災者支援のために募金口座を開設しており、4月30日現在、約6億7千万円が寄せられています。この募金活動は、9月30日まで行われ、今後も義援金贈呈が継続されます。日本生協連より託された義援金の目録を県知事に贈呈